天平時代– category –
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額安寺(奈良県大和郡山市)— 深い歴史を静かに物語る彩色美しい日本最古の乾漆虚空蔵菩薩
前回のエントリで取り上げた旧白米寺収蔵庫からは、北西に3キロほど、車で10分ほどの場所にあるのが額安寺(かくあんじ)である。以前よりこちらの虚空蔵菩薩像のことはよく耳にしているのだが、なかなか訪れる機会に恵まれないままであった。今回、ようや... -
東大寺大仏殿(奈良県奈良市)その(1)― 天平時代の大仏さんはどんな顔だった?
奈良といえばやはり何と言っても東大寺であり、そしてやっぱり奈良の大仏である。 私にとって東大寺はトップクラスに好きな寺院であり、よく訪れるが、大仏殿にはあまり入らない。 もちろん、大仏さんは私も好きである。小学生に入る前くらいに初め... -
百済寺(滋賀県東近江市)— 湖東三山開帳③ 異様で独特な植木観音
西明寺と金剛輪寺は車で5分程度の距離にあるが、百済寺(ひゃくさいじ)は湖東三山の中では最も離れている。とは言え、車で20分程度であろうか。田植えの準備がすすんでいる。琵琶湖周辺の田植えの風景は本当にきれいだ。 堂々たる石碑が百済寺への道であ... -
春の秘仏ツアー(神奈川県川崎市、横浜市、東京都足立区)
人気仏像ブログ「然るを訊く」の中の人としても知られる"地方仏ソムリエ"ことyo_kkunプロデュースによる「春の秘仏ツアー」に参加した。 前回、今年1月の都区内のツアーにも参加したが、普段はなかなか拝観できない仏像にも会えること、新しい仲間と知り合... -
新薬師寺(奈良県奈良市)本堂の屋根で鳴くアオサギ 〜 人もまばらな室生寺へ(奈良県宇陀市室生区)
奈良旅最終日は、まず新薬師寺へ。こちらも執金剛神の前回のご開帳の時に訪れて以来なので3年ぶりだ。 新薬師寺には個人的に思い出がある。このお寺にはかつて、宿坊があった。本堂に向かって左奥の庫裏のところの奥のふた間ほどで泊まることができたのだ... -
東大寺法華堂(奈良県奈良市)—紛う事なき塑像の最高傑作・執金剛神像
良弁(ろうべん・689-773)とは、東大寺の開山として知られる奈良時代の高僧である。奈良にゆかりがあるイメージだったが、出自は相模国とも鎌倉生まれとも言われ、義淵に師事して学んだという。別の伝承では、近江出身で、子どもの頃に鷲に掠われて東大寺... -
冬の唐招提寺(奈良県奈良市)—和上の寺 新しく迎えたお身代わり像
東大寺法華堂の修理が終わり、今年は3年ぶりに12月16日の良弁忌に良弁の念持仏であったという執金剛神像がご開帳になるということで、奈良へと行くことにした。 金曜の仕事が終わった後にそのまま東京を出発し、中央道を西へ。 夜10... -
岐阜市歴史博物館「岐阜の至宝展」(岐阜県岐阜市)―美江寺観音と塑像仏頭
この日は犬山市にある桃太郎神社のコンクリート像(浅野祥雲作)の修復活動に参加する予定であった。しかし無念の雨。。。ペンキの乾きの問題があるので雨では作業できないのだ。 雨の修復現場。 ということで、予定が空いた。 もし行けたら行きた...
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