近畿地方– category –
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金剛輪寺(滋賀県愛荘町)— 湖東三山開帳② とてつもないパワーを秘めた「生身の観音」
西明寺を後にして、湖東三山の二山目である金剛輪寺へ向かう。 来た道を南へと少し戻り、途中で南東に折れて少しだけ入ったところに金剛輪寺の入口はある。駐車場はガラガラで、自分の車1台しか止まっていない状態。 この看板はマンション系の色使いでちょ... -
西明寺(滋賀県犬上郡甲良町)— 湖東三山開帳① 量感たっぷりな薬師如来立像
阿修羅ブーム以来かな、という気がするが、ここ数年来、各地で仏像をテーマにした特別展であるとか、秘仏の特別ご開帳であるとか、そうしたものが頻繁に行われていると感じる。今までよく知らなかった仏像やお寺であっても、ついそうしたニュースに目が行... -
観音の里の祈りとくらし展 (東京藝術大学大学美術館)
湖北、という言葉を聞くと、いつもほんわか暖かいものが胸に広がる。かつては実家に帰省するたびに車を走らせ、関ヶ原から伊吹山の南麓を通っては湖北へと通っていたものだ。 滋賀県、琵琶湖の北西・湖北の地は「観音の里」と称されるように、平安時代の観... -
安産寺(奈良県宇陀市室生区)― 住民とともにある地蔵菩薩の心
奈良の中央の東部あたりの山間のお寺というと、長谷寺と室生寺がセットで紹介されることが多い。しかし桜井市から初瀬川に沿って東へと山へ入って行くと、長谷寺への入口はすぐに現れるが、そこから先はかなり遠く、室生寺はかなり奥だ。 室生寺は私が最も... -
新薬師寺(奈良県奈良市)本堂の屋根で鳴くアオサギ 〜 人もまばらな室生寺へ(奈良県宇陀市室生区)
奈良旅最終日は、まず新薬師寺へ。こちらも執金剛神の前回のご開帳の時に訪れて以来なので3年ぶりだ。 新薬師寺には個人的に思い出がある。このお寺にはかつて、宿坊があった。本堂に向かって左奥の庫裏のところの奥のふた間ほどで泊まることができたのだ... -
東大寺法華堂(奈良県奈良市)—紛う事なき塑像の最高傑作・執金剛神像
良弁(ろうべん・689-773)とは、東大寺の開山として知られる奈良時代の高僧である。奈良にゆかりがあるイメージだったが、出自は相模国とも鎌倉生まれとも言われ、義淵に師事して学んだという。別の伝承では、近江出身で、子どもの頃に鷲に掠われて東大寺... -
大智寺(京都府木津川市)―橋柱で作ったという美しい文殊菩薩
同行の友人からの情報で、壽法寺から奈良へと戻る途中、木津川を渡ったすぐ南にある大智寺にも訪問した。 橋のすぐたもとにあるのだが、道も狭くなかなか簡単には行き着けなかった。 先ほど渡った泉大橋(国道24号線)の場所には、かつて奈良時代に行基が... -
壽宝寺(京都府京田辺市)—昼と夜の顔をもつ真数千手観音
奈良滞在も3日目となり、いよいよ今回の奈良旅のメインである東大寺の良弁忌の日となった。1年でこの日のみ、法華堂の執金剛神像と開山堂の良弁上人像が開帳されるのである。 法華堂の大改修工事が3年にわたっていたこともあり、執金剛神像は久しぶりのご...