寄木造– category –
-
「祈りの道へ -四国遍路と土佐のほとけ-」展(東京都・多摩美術大学美術館)①
※すべての画像は監修者よりの掲載の許可を得ており、複製、転載を禁じます。 特別展公式サイト(監修者、学芸員のブログもご覧いただけます) http://www.tamabi.ac.jp/museum/inorinomichihe/ 四国というのは自分としてはずいぶんご無沙汰... -
無量寺(長野県箕輪町)— 衣紋美しき阿弥陀如来
伊那谷は馴染みが深い。子どもの頃から山好きな両親とともに長野へはしょっちゅう訪れていて、松本や霧ヶ峰、北アルプスへと出かけてきた。そのためには愛知から中央道を走り、伊那谷を走ることになる。かつては長野道がなかったので、伊北インターチェン... -
大日寺(鳥取県倉吉市)— 凜々しき阿弥陀如来と衣紋美しき薬師如来
倉吉には多くの素晴らしい仏像が遺されているということは調べていてよくわかったのだが、なぜなのだろう?と思った。その多くは倉吉市の西方にある。今は大山からの裾野の丘陵地帯と、川に沿ったのどかな田園地帯が広がっている風景である。 実はこの地域... -
大滝山地蔵院(鳥取県倉吉市)— 静かな温泉地を見守る半跏の丈六地蔵菩薩
城崎に泊まった翌日は鳥取へと抜け、三佛寺へと向かったが、ゲリラ豪雨に見舞われ、準備万端だったにも関わらず、入山禁止で投入堂登拝は叶わなかった。幸いにして、修理が完了した秘仏本尊・阿弥陀如来立像(藤原時代)がご開帳されていたために拝観でき... -
温泉寺(兵庫県豊岡市)— 優美な平安仏を有するロープウェイと直結した山中の名刹
子どもの頃から18きっぷやフリーきっぷ、周遊券などを使って日本全国に出かけていたのだが、山陰にはあまり訪れていない。おそらく3回ほどしか行ってないのではないだろうか。それも、出雲や境港など、限られたポイントでの周遊をしてきただけだ。 今回は... -
弥勒教会(茨城県笠間市)— ゴージャスな衣紋をまとった堂々たる弥勒仏立像
関東一都六県のうちの一つである茨城県というと、水戸納豆と水戸黄門のイメージが強い場所であろう。その水戸黄門はドラマの影響もあり、勧善懲悪のスターのように考えられているが、少なくとも仏教にとってはそうした存在ではなかった。菊蓮寺のエントリ... -
西念寺(奈良県天理市)— 宿院仏師の凜々しくも美しい長谷寺式十一面観音
宿院仏師。仏像好きでも、この名前をあまり耳にしたことがない人は多いだろう。かく言う私もつい最近まで全く知らなかった。 宿院というのは地名であり、現在の奈良の宿院町、奈良女子大学の南のあたりのことである。もともとは藤原氏のための春日... -
額安寺(奈良県大和郡山市)— 深い歴史を静かに物語る彩色美しい日本最古の乾漆虚空蔵菩薩
前回のエントリで取り上げた旧白米寺収蔵庫からは、北西に3キロほど、車で10分ほどの場所にあるのが額安寺(かくあんじ)である。以前よりこちらの虚空蔵菩薩像のことはよく耳にしているのだが、なかなか訪れる機会に恵まれないままであった。今回、ようや...